自動化大好きエンジニアLT会 - vol.9に参加しました。その感想。

感想

さまざまなエンジニアの方達の「自動化」に関するお話が聞けてとても興味深かった。(発表の半分ぐらいはわからなかったけど、いくつかキーワードを聞けただけでも参加してよかった。例えば、キーワード駆動テストなんて初めて聞いた。)

 

中でも、mihoshimaさんが発表されていた、社内ドキュメントの管理にlintとgitを導入し、さらにwebサイトとして公開するというやりかたに感動した。

 

私は以前、有機化学系の研究室と、化粧品メーカーにいたのだけど、そのどちらでも、研究資料、データ、発表資料、マニュアル…そのすべてがNASにアップされ、自由に更新可能となっていた。

 

いま思えばとんでもないのだけど、研究室の方は、やろうと思えば一学生がそのデータを全部破壊することだってできたと思う。

 

会社の方はさすがに各データに権限が割り振られていたし、既存製品の処方に関してはNASではなく、社内の処方データ管理システムで管理されていたけれど、それでも知りたい情報が書かれた資料やマニュアルを探すのは、かなり骨の折れる作業だったのを覚えている。

 

探しまくってもだいたい見つからないので、結局知っている人を探して聞きにいくことになるのだけど、その人が社内にいなかったら一旦その作業を止めて帰ってくるのを待つということを、よくしていた。(その合間に他の実験とかをしていた。)

 

ちょくちょく「これではいかん!」と社内プロジェクトが立ち上がって資料やマニュアルを整理整頓するような動きを見せるのだけど、結局そのうち誰も管理しなくなって、似たような名前のワードやエクセルファイルが増殖しまくり、もとの状態に戻っていた。

 

おそらく業界問わず、似たようなことはさまざまな会社で起こっているのではないか。(少なくともメーカーに就職した私の大学時代の友人たちからは似たような事案を聞く)

 

こういう問題への解決策として、gitを導入し、htmlとして公開することで解決したのは目から鱗だったし、感動した。

 

ただ、これができたのはやはりgitが身近なitエンジニアだからだよなあ…とも思う。

gitの学習コストがもっとずっと低くて、pcをあまり触らない人でも簡単に扱えるものだったら、いろんな業界で需要がありそうな話だなあ…と思った。